ベトナムで子宮外妊娠⑥~退院の日
こんにちは、ぱろです。
今回は退院の日のお話です。時系列であったこと、思っていたことをそのまま書いているので読みにくいと思いますが、よろしければお付き合いください。
前回の記事はこちら
退院日の朝
明け方、目が覚めて痛み止めを足してもらった後はぐっすり就寝。
朝7時頃、看護師さんに起こされてカテーテルを取りました。カテーテルだけはなぜかずっと恐怖心があり、寝てる間も怖くて動けず、とるときもすごい怖かったのですが思ったより全然いたくなくて「こんなもんか!」と安心しました。
カテーテルを取った後、トイレに行きましょうと言われて初めて立ち上がりました。ゆっくりですが何とか動ける感じ。痛み止めが利いているのでそこまでいたくありません。電動ベッドだったのであまり力を入れずに寝たりたったりができたのが、さすがと感じました。
トイレに行ったらすっぽんぽんにされ、トイレが終わったら手術前に使用した石鹸で洗うように言われました。右手は針が刺さっていて使えないので左でおぼつかないながらになんとか洗ってからタオルでふき、新しい入院着を着せてもらいました。
入院から退院直前に着替えるまで、基本中身はすっぽんぽんです。シャワーの後には使い捨てのパンツをはかせてもらったように思います。
諸々終わったころが7時20分ごろ。くまさんにも一応連絡して、歩けたことを伝えました。
術後の朝ごはん
朝ごはんは7時半ごろ、おかゆと豆乳の甘いのが来ました。が、めちゃくちゃ遠いところに置かれて若干絶望。
目いっぱい寄せたところ。
足元のほうで、寝てると本当にすごく遠く感じました。
ベッドを起こしたらそのまま食べられると思っていたのに、力の入らない手で何とか台を引っ張っても全然ベッドにかんでくれません。しかも台が右側にあるので右手を使って引っ張ると点滴の針が痛い… 諦めてベッドに何とか座って食事をとりました。痛み止めが利いているとはいえ、やっぱり座っていると重力を感じて痛みます。
おかゆは中華がゆのように味がついているタイプですごくたっぷり入っていたのですがおなかが減っていたので全部食べてしまいました苦笑。豆乳はベトナムに来てから初めて飲んだのですが、噂通りすごく甘い!でもなんだか癖になる味でこれも全部飲んでしまいました。水は術後から飲めましたが、看護師さんが冷たいままではなくポットに入れたお湯で温かい白湯にして飲ませてくれました。
くまさんが病院に入るまで
くまさんは8時半ごろに病院に来たいと言っていたのですが、先生に確認したら早すぎるから午後にしてくれと言われて午後に。
その間、またcovidテストをしなければいけないか看護師さんがいろいろ確認していました。看護師さんからは、昨日の夜帰った後家以外どこにも行っていないのならそのまま入館できるとのこと。昨日はくまさん9時までいたのでもちろん直帰しています。
くまさんは結局1時ごろ来ることになり、その間はのんびり過ごしました。
退院までの待ち時間
最後の点滴が終わったあと、何か起こった時にすぐに対処できるようにと針は残されたままでした。退院できるまではしょうがないと思いつつ…痛いので早くとってほしいな~と思ってました。
傷口の消毒が10時ごろにありましたが、退院前最後だからなのかものすごくぐりぐりされて正直消毒が入院中一番痛かったです…。
その後、配膳係の人がその日の夜の分とお昼の分のメニュー何がいいかを聞きに来てくれたのですが、迷っていたら執刀医の先生が来ました。メニューはそのままに、先生からは簡単に挨拶と昨日の手術についてお話がありました。
卵管からは少し出血があったようですが、全体で見れば出血も少なく無事終わったとのこと。午後には退院できる、何ならすぐにでも大丈夫だけどね!みたいな様子。
くまさんがあんまり早い時間には来れないと言われたので午後に来ると言ったら、じゃあ夫が来たら退院できるよ~と言われました。退院前の検査とか何もないのかな?と思いつつ、先生は颯爽と退散。
病院食のメニュー
配膳係の人には午後退院することになったので、お昼の分だけメニューを伝えました。
画像が暗くて読みにくくてすみません💦結構種類があります!
メニューは日本語で、選択肢がたくさんあるのでどれにしようかすごく悩んで配膳係の人におすすめされたベトナム系のメニューにしたのですがフランス系だったので洋食でもよかったかなぁと思います。
ネガティブな一人の時間
くまさんを待っている間、1人でいろいろ考えこんでしまい治療費がかなり高額になってしまったことでかなりダメージを受けていました。退職して帯同してきたので、現在無職。慣れない環境で働いてくれているくまさんのお給料が飛んでしまう…。
もちろん貯金はあるので、支払い後に生活が苦しくなることはありません。ただ、稼ぐこともできず子供もちゃんと産んであげられずただただ申し訳ない気持ちですごく苦しく辛くてたまりませんでした。(海外保険は適用できず、会社健保もできるかどうかその時点では不明でした。)自己肯定感がどどっと下がってなんて無価値な人間なんだと泣いていました。メンタルが弱っていたので、退院してからもしばらくはそういう考えがありましたが、記事を書いているころには節約がんばろうと思うくらいには落ち着いています。
術後の身支度
色々落ち着いてから、顔を洗ったり歯を磨きたいなとよたよた歩いて入院道具を取って洗面所へ。顔を洗うときはかがむのが怖かったのでしっかりとは洗えなかったのですが、一日ぶりなのでちょっとすっきりしました。髪もとかしたかったのですが、手術の後からずっとキャップをかぶっていたせいか、ものすごく絡んでしまっていて手櫛で何とか整えるくらいにしかできませんでした苦笑。
病院にあったのはこのセット
中身はこんな感じ
歯ブラシ、歯磨き粉、石鹸、コーム、綿棒、シャンプー(コンディショナーはない)
顔はかがめず、針も刺さっているので片手でうまく洗えなかったので、ふき取り洗顔をくまさんに持ってくるようお願いしていたのですが、くまさんもいろいろ動揺していたので忘れてきました笑
帰ってから使用しましたが、病院を出る前にふけるとすっきりするので、あると便利だと思います。
お昼ごはん
そうこうしていると食事の時間。こっちに来てからあんまり魚介類を食べていなかったので、エビのなにがしかにしたのですが頼み方が悪かったのか豚の炒めもの?のようなものが来ました。
薄味目で、野菜はちょっと水っぽく正直別のやつにすればよかったと後悔苦笑。
鎮痛剤の購入について
ご飯中に通訳の方が突然入室。ぼさぼさの格好だったのでちょっと焦りました。鎮痛剤を購入するかどうするかの確認でした。くまさんが来てから決めることにしたのですが結局は家にロキソニンがあったので購入はしませんでした。(今思うとロキソニンじゃすぐ切れてしまうときもあったので病院で購入してもよかったかなと思います。)
退院前の診察
その後無事くまさんが病室まで来てくれて合流。
くまさんが来たら直ぐ帰れそうな雰囲気だったのですが、一度先生を呼んでいただいて二人で術後のお話を聞きました。
術後についてはこれだけ?と思ったのですが、
- 退院したら普通の生活に戻って大丈夫
- 抜糸は1週間後
- 妊活再開は2回生理が来たあと、でもいつ来るかはわからない
- 数日したらもしかしたら出血があるかもしれない
- 防水パッドをつけているのでお風呂も通常通り入って大丈夫
- パッドは2,3日経ったら外して、毎日消毒をすること
- 水分が残っていると感染症につながるからしっかり乾燥させること
とのことでした。執刀医の先生は翌週いないので、ベトナム人女医さんが抜糸するよ~とのこと。
そんな感じでゆるく退院前の最後の診察は終わり、入院費の調整費用を清算して帰宅しました。
退院時のすすめ
退院する前に着替えますが、洋服は締め付けのないユニクロのワンピースにしました。
また、下着も締め付けがなくて柔らかい素材がいいと思います。看護師さんからも通訳さんからも何のお話もなかったので、下着のまま帰ったら血ではないのですが、何か不思議な液体が出ていて帰宅時に服が少し汚れてしまいました。その後調べてもあれがなんだったのかは謎なので、人によっては出ないかもしれません。万が一に備えて移動中はナプキンはつけて帰宅したほうがよさそうです。
また、横になっている間は全然気が付かなかったのですが、入院着から着替えてるときにおなかがパンパンになっていることに気が付いて、ものすごくびっくり!心配していたら通訳さんからの説明で腹腔鏡手術はガスを入れて手術するそうで、数日で落ち着くと言われました。寝違えたのか肩が痛いなぁと思っていたのですが、これも通訳さんから肩が痛くなるかもしれないけどそれもすぐ直ると言われて、これ手術の影響なのか!と衝撃でした。
あとから調べると手術の際の体勢?によって痛くなる人がいるという噂?詳しい理由は病院でも書いてなくてちょっと不思議です。
帰宅してから
お昼過ぎに家に帰ってからはベッドでのんびりしていたのですが、薬が切れかけてきてからは手持ちのロキソニンでしのぐことに…。
でも、普通に痛い。
座ったり立ったりして重力を感じると切った部分?が痛くてしんどいです。傷口も痛むし、入院中のあの痛みのなさは強い痛み止めのおかげだったんだなと実感するのでした。
退院してすぐのご飯はデリバリー。くまさんにメニューお任せしたらがっつり揚げ物!みたいな感じで不安だったんですがおいしく食べました。笑
その日はお風呂には入らず、タオルで体を拭き取ることにして早めに就寝。痛みで起きることもなくぐっすり寝ることができました。
次回は術後の体調について書こうと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
それでは、ぱろでした。