ぱろクマblog

2021年3月より夫の海外赴任に帯同してベトナム、ハノイで生活しています。

ベトナムで子宮外妊娠③~初診後の体調と2回目検診

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こんにちは、ぱろです。

ベトナムハノイで子宮外妊娠を経験した時のお話その3です。

今回は、前回の初診後の体調と2回目検診についてです。

前回の記事はこちら。

parokumablog.hatenablog.com

 

 

初診後の体調

初診後、膣のオリモノ培養検査の際にぐりぐりされてから腹痛がちょっと続いていましたがすぐに収まりました。妊娠初期症状はずっと継続。医療相談後はメンタルも落ち着いていたので普段通り過ごしていました。出血も見られず。

異変があったのは数日後のその週末にくまさんと買い物や家の近所を散策していた時、出かける前から右下腹部に少し痛みがありました。帰ってきてから少し痛みが強くなりましたが、激しい痛みではなく翌日にはだいぶ落ち着いていたので一日休むことに。

また、散歩をした翌日の夕方から熱が少しずつ上がっていました。高温期で37度以上すでにあったので、37.5℃だとちょっと体温が上がったなくらい…熱っぽさ以外は腹痛も落ち着いてきてほとんど感じず、久々に長時間外出(といっても2時間くらい)していたので疲れが出たのかな?とそこまで気にすることもなく。熱も朝一は高くなく、夕方に熱っぽさを感じる感じだったのでこれも妊娠初期症状かな?と様子を見ていました。

ただ、検診日の前日にまた熱が出てきて夜寝られないくらいに…。必死に保冷材で冷やして何とか睡眠時間を確保。翌日検診なのでちゃんと受けられるか心配でしたが、朝には少し落ち着き熱っぽさ以外は変化もなかったため悩みましたが予定通り病院へ向かうことにしました。

2回目検診

普段は出社しているくまさんもその日はテレワークにしていました。病院の時間は会議が入っているようで付き添いは無理でしたが、すぐ連絡が取れるようにしてくれていました。

この日は10時に予約をしており、前回と同じベトナム人の女医さん。

最初に経腟エコーをしました。しばらく探すような感じで時間をかけてみてもらいましたが何も見えませんでした…。診察されながら、さすがにもう6週目くらいになるから胎嚢は正常妊娠であれば見えているだろうなという時期。

エコー中、途中からは血の気が引くような思いでした。

検査が終わった後は、より詳しい、4Dエコー(と説明されたけどよくわからない、より精度のいいエコー?)での検査が必要だということで、別の階に移動。

通訳さんから待ち時間が長いが大丈夫かと事前に聞かれていましたが、診察室に通されるまで1時間ほど待ち時間がありました。婦人科フロアではないので、子供連れや男性の方も多く日本人も何人かいました。婦人科の待合よりはこじんまりとしたスペースで、椅子が駅のホームにあるようなタイプで長時間座っていると腰が痛くなってしまいました。

待ち疲れているとようやく呼ばれて、薄暗い部屋の中に。ガラスで廊下と区切られていて、横になって待つように言われましたがドアはあけっぱなしで内側のカーテンも空いたまま。思わず閉めてもらえますかとお願いしましが、やはり半開き…いろいろ気になりながら待っていると男性医師が来てようやく検査になりました。

書いてる時点ですでに記憶があいまいなのですが、たしか経腟エコーと腹部エコーをして子宮内には何もないことが確認されました。この時、膀胱が空でないと次の詳しい検査ができないと言われていったんお手洗いに。再度経腟エコーで右側をぐりぐり、左側をぐりぐり。痛みはありませんでした。

痛みがないか聞かれたときに、以前右側に腹痛があったことを伝えると右側を重点的にしていたように思います。

寝ながら見えるところにモニターがあり、エコー画面に黒い丸い影が見えました。見えたところからいろいろ機械を操作して距離なのか長さなのかを測ったり、色がところどころ変わったり、婦人科で行った時よりも細かい操作で何か見ていたように思います。

勉強不足で英語をちゃんと調べていなかったので、先生の英語は大体しかわかりませんでしたが、右側に子宮外妊娠しているということを説明されました。素人目線ではよくかなりはっきりした胎嚢のようなものが確認できました。

子宮内には何もないと言われたのに、胎嚢ようなものが見えた時、一抹の望みでちゃんと妊娠していたんじゃないかな、と一瞬期待してしまいました。

検査結果を持って、婦人科で再度診察を受けるようにということだったので、またあの腰の痛くなる椅子で待っていました。検査が終わった後は、待合室の人もかなり減り1-2組だけ。

子宮外妊娠だった。その事実に打ちのめされて検査結果を待つ間あふれる涙をこらえるのに必死でした。検査が終わってすぐにメールでくまさんに報告しました。くまさんからは体調を気遣って、早く帰っておいでという内容。

検査結果を渡されるまで少し時間があったのでとてもつらかったですが、どうにかこうにか涙はこらえて結果を受け取ることができました。

子宮外妊娠がわかってから

次は診察です。

診察室で、子宮外妊娠であること、右の卵巣近くの卵管に着床していることを説明されました。今後の治療法としては大きく分けて2つあると言われました。

1つ目は着床部分の卵管を腹腔鏡手術で切除(もしくは温存)する方法。

これが一番リスクが少なく短時間で回復できる。切除か温存かは着床部分の卵管の状態により、状態がよければ温存することもできるが再発のリスクが伴う。片側の卵管が切除になったとしても妊娠ができなくなるわけではない。

2つ目は薬物により体外排出を待つ方法。

一定期間通院をしながら薬を接種し、体外に排出されるのを待つ方法。ただ、うまく輩出されなかった場合は手術によって処置しなければいけない。治療時期が長くかかるがうまくいけば卵管が残せる。うまくいかなければいずれにせよ手術が必要なので、時間的にも金額的にもこちらのほうが大変。(医師の意見)

 

 すぐには決められないから一回家に帰ってくまさんと相談して明日以降入院かな、早く帰りたいなと思っていると、通訳の人から「どちらにせよ入院が必要なので今日から入院です。手術を選ぶなら今日の午後には手術できます。」と告げられプチパニックに。

治療方針を直ぐには決められないこと、夫にも日本の医療相談のほうへも一度相談したいこと、今日は一度帰宅したい旨を伝えました。先生と通訳さんの感じからどうしても帰宅させたくない雰囲気を感じ取りました。

曰く、まだ小さいし出血もないけど車での移動中に事故などにあったら破裂して危険な状態になるので移動してほしくないとのこと。(実際に、大出血で命の危険がある場合もあります。私はたまたままだ破裂していませんでした。)

とりあえず血液検査(HCG数値の確認)をして、結果を待ってる間によく考えて(でも病院にはいて)と言われたので、会計をしてから採血をして待合室でくまさんに連絡しました。

くまさんと医療相談に連絡

その時ちょうど12時ごろで、くまさんに連絡するとくまさんも「え、今日?」と衝撃を受けていました。帰れなさそうなことを伝えるとくまさんから医療相談に連絡してくれました。医療相談窓口はいつもだいたい先生が世界各国の対応をされているので急ぎでない場合は折り返しが数時間後とかも普通だったのですが、今回はすぐに折り返してくださって相談することができました。

くまさんが医療相談の先生の電話をスピーカーにしてくれたので、私も話を聞くことができました。

日本のお医者さんからも

  • 治療方法はその2つで間違いないこと
  • 移動はしないほうがよいこと
  • 子宮外妊娠してしまった卵管は残しても再発の可能性があること
  • 薬物治療は最終的に手術になる可能性があることから、妊娠を希望しているのであれば先がわからない状態で先延ばしにするより、手術できれいにとってしまって次に進んだほうがいいのではないか

というお話を2人で聞きました。

治療内容についてはくまさんとよく相談することにして、手術もしくは薬物治療の場合、その後の妊活についてなどを聞きました。大体ベトナムの先生から聞いていた説明をより詳しくお話しいただきました。

卵管を切除しても左側の残ったほうが右卵巣から拾ってくれたりもするので確率が完全に半分になるわけではないとのこと。ただ、左がもし詰まっていたりした場合は、体外受精に移行する必要があるということでした。

いつも医療相談の先生は丁寧に親身に対応してくださるので、やっぱり入院前にちゃんと相談してよかったなと今でも思います。

電話の後、どちらの処置でも入院するので着替えの服や携帯の充電器などを持ってくるようにお願いし、くまさんは手配していた車ですぐ病院に来てくれました。

 

10時からの診察で12時には子宮外妊娠で即入院、手術するかどうかになるなんて…。しかも異国のベトナム、そして人生初の入院…人生何があるかわからないですね。

くまさんが在宅にしてくれていたこと、そして仕事を調整してすぐに来てくれたことは一人で静かにパニックだったので本当にありがたかったです。

 

次回は入院から退院までの予定です。

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。

それではぱろでした。